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HIVが感染しない経路ってある?

2019年09月14日
悩んでいる男性

HIVは性行為や血液などを通して他の人に感染をする恐れがありますが、感染しない経路も存在します。ウイルスは血液・精液・膣分泌液・母乳に多く含まれていることが知られていますが、唾液・尿・汗・唾液・涙などには感染をするほどの量のウイルスは含まれていません。日常生活では、感染者の唾液や汗に触れる機会があります。これらの体液にはウイルスがほとんど含まれていないため、唾液や汗と接触をしても感染しないことが知られています。

風邪やインフルエンザなどの病気は、唾液に含まれるウイルスが飛沫感染をすることが知られています。結核・麻疹・水疱瘡などは空気中でも体液が乾燥しても病原体の感染力が保たれるので、空気感染をすることがあります。これに対してHIVウイルスは非常に弱く、人間の体を離れて空気中や水中に放出されると短時間で感染力を失ってしまいます。このため、空気感染や飛沫感染をする恐れはありません。唾液を通して他の人に感染をする危険性がないので、食器を共有したりキスをする程度では他の人にうつることはありません。

赤痢・病原性大腸菌O157・ノロウイルスなどは、患者の糞便に多くの病原体が含まれています。そのため、これらの病気は糞便を介して人から人に感染をするケースが少なくありません。ノロウイルスは感染力が非常に強く、トイレや手洗いに使用した流し台が感染経路になる場合があるほどです。これに対してHIVウイルスは尿や糞便にはほとんど含まれておらず、トイレを共有したとしても感染をする心配はありません。HIVは、消化器系の伝染病のようにトイレや排泄物などを通して感染をすることはありません。

肺炎を引き起こすレジオネラ菌は、水中でも生き続けることができます。そのため、お風呂や空調の冷却塔水を通して感染をする恐れがあります。過去には衛生対策が不十分の循環式の入浴施設が原因で、レジオネラ菌が他の人に伝染をしたケースが存在します。HIVは水中ではすぐに感染力を失ってしまうため、お風呂やプールなどの水を介して感染をすることはありません。消毒をしていなくても、お風呂やプールの水で伝染をすることはありえないといえます。

トイレ・お風呂・日用品などから他の人に感染をする危険性はなく、一緒に生活をしていたとしても日常生活では他の人に伝染をすることはありません。HIVが感染をするのは、性行為などで感染者の性分泌液や血液が相手の粘膜や傷口に触れる場合などに限られます。

肌に直接触れたり汗や唾液と接触をする程度ではHIVが他の人に伝染をする恐れがないため、性行為の際にコンドームを着用して性分泌液や血液が触れないようにすることで、感染を予防することができます。HIVウイルスは直腸や口腔粘膜からも感染をする恐れがあるため、感染を予防するためには肛門や口を使った性行為の際もコンドームを着用する必要があります。

他の伝染病と比較してHIVの感染経路の種類は少ないため、日常生活で他の人に伝染をする心配はありません。他の人に感染をするのは、血液が付着した器具を他の人と共有したり、男性がコンドームを着用せずに性交を行うような場合などに限られます。