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HIVはどこから感染する?感染経路について

2019年09月12日
薬を飲む男性

HIVは免疫細胞で増殖して血液中に放出されることから、血液に多くのウイルスが含まれます。血液から作られる体液(母乳・精液・膣分泌液)にも多くのウイルスが含まれていることが知られていて、血液や体液などの感染源を通して他の人に感染する恐れがあります。HIVが感染する経路は、血液感染・母子感染・性行為の3つです。

血液感染は、ウイルスが含まれる血液を通して他の人に伝播します。HIVが知られていなかった時代には、ウイルスによって汚染された輸血や血液製剤が感染源になるケースがありました。先進国であれば医療行為が感染経路になることはありませんが、今でも中国本土や発展途上国では汚染された血液の輸血や注射針の使い回しなどが原因でHIVの集団感染事故が発生することがあります。先進国以外の海外旅行先で現地の医療機関を受診する場合には、十分注意を払うようにしましょう。医療行為以外にも、違法薬物の注射針の使い回しやタトゥーを施術する際に使用される器具が感染経路になるケースがあります。

母子感染とは、出産時の出血または母乳を通して母親から子供にHIVウイルスが伝染するケースです。分娩前に妊婦が感染者であることが判明していれば、帝王切開によって出産時に新生児が感染をするのを防ぐことができます。誕生後に母乳ではなくて粉ミルクを使用することで、母子感染を予防することが可能です。

最も多いHIVの感染経路は性行為で、精液や膣分泌液が相手の性器・直腸・口腔などの粘膜や傷口に触れることでウイルスが他の人に伝播します。先進国では血液感染や母子感染は非常に少なくなっていますが、依然として性行為による感染が拡大しています。性行為の際にコンドームを使用することで、体液や血液が接触をしなければHIVの感染を防ぐことが可能です。それでも避妊の恐れのない肛門性交や口腔性交の際にコンドームを着用しないケースが多く、感染経路になる恐れがあります。

性行為によって出血をする場合があり、出血時の血液が感染源になるケースも少なくありません。男性の同性愛者が性行為(肛門性交)をする際に、肛門が出血することによってHIVに感染をするケースが非常に多いことが知られています。エイズの症例が世界で初めて確認されたのは、1981年にアメリカ合衆国のロサンゼルスに在住する男性同性愛者でした。現在も、国内外で感染者にゲイやバイセクシャルの人の占める割合が非常に高いことが知られています。

HIVは異性間よりも男性同士の性行為によって感染をする危険性が高いことが知られていますが、近年は日本国内で性風俗産業を通して感染が拡大するケースも少なくありません。特に外国人観光客が多く集まる東京や大阪では、性風俗店を利用する外国人も増加しています。性風俗店を通して日本国内の大都市を中心に梅毒やHIVなどの性病感染者が急増しており、感染を予防するための対策が求められます。