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HIV検査ってどうやってやる?

2019年09月16日
危険なウィルス

病院や診療所などの医療機関でHIV検査を受けると有料ですが、保健所や自治体が設置する特設検査施設を利用すれば無料で検査が受けられます。保健所や特設検査施設では精度の高い分析が行われるので、感染の有無を確認することが可能です。ただしウイルスの型や免疫細胞(CD4リンパ球)の数までは分からないので、陽性であることが判明した場合は医療機関で受診をして改めて検査を受ける必要があります。

HIVに感染しているかどうかは、体の免疫システムによって生成される抗体の有無で判別されます。保健所で行われるHIV検査では、採血が行われて数cc程度の血液を採取します。採取された血液から、HIV抗体スクリーニング検査とHIV確認検査の2種類の検査が行われることになっています。

まず最初にHIV抗体スクリーニング検査が実施され、感染をしていない検体をふるい分けします。検査を受ける人のほとんどは陰性なので、感染の可能性がある検体のみを判別するために行われます。HIV抗体スクリーニング検査で陽性反応が出たら感染している可能性があるのでHIV確認検査に進み、高精度の分析が実施されます。

HIV抗体スクリーニング検査では粒子凝集法(PA法)と呼ばれる方法で検査が実施され、HIV抗体を持つ可能性がある検体を見分けることができます。この方法は簡単に測定をすることができますが、1000人中数人はHIV抗体を持っていなくても陽性反応が出てしまう場合(偽陽性)があります。そのため、PA法で陽性反応が出た検体のみ高精度の分析方法で確認作業が行われます。

確認検査では、ウエスタンブロット法と呼ばれる分析方法が用いられます。ウエスタンブロット法とは、血液中に含まれるHIV抗原の持つ特有の蛋白質の有無を測定する方法です。PA法よりも高精度で分析を行うことができるので、偽陽性か陽性の判別をすることができます。確認検査で陽性反応が出た場合は、HIVに感染していることが確定となります。

保健所で検査を受ける際に、通常検査のほかに即日検査を申し込むことができます。通常検査の場合は採血をしてから結果が判明するまでに1~2週間ほどの期間が必要です。これに対して即日検査では、その日のうちにスクリーニング検査が実施されて結果を知ることができます。陰性であれば感染をしていないので終了ですが、陽性反応が出た場合には確認検査に進みます。

保健所で実施されるHIV検査は、体がウイルスに反応して生成する抗体の有無で陰性・陽性の判断が行われます。症状を発症していない無症候期であっても、抗体が検出されるので感染の有無を確認することができます。ただし感染直後は抗体が生成されていないため、感染をしていても陰性の結果が出る場合があります。高熱などの初期症状を発症してから抗体が生成されて無症候期に入るまでに約2か月を要するので、感染が疑われるような出来事が発生してから2~3か月以上が経過しないと反応しません。感染してから4週間程度でも抗体反応が出る場合がありますが、感染の有無を確定させるためには期間を空けて再検査を受ける必要があります。